映像作品とデジタルコラージュで構成する、
原田裕規の挑戦的な作品展「One Million Seeings」

心霊写真プロジェクトから発展させた、観客不在のパフォーマンスの記録。

11 October 2019

AREA

東京都

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One Million Seeings

© Yuki Harada "One Million Seeings"performance video 2019 Courtesy of KEN NAKAHASHI

新宿・KEN NAKAHASHIで、美術家・原田裕規の個展「One Million Seeings」が開催中。

原田は、人々が見過ごしがちなモチーフに焦点を当て、挑発的な問題を提起するプロジェクトで知られる美術家。バブル期に一斉を風靡したクリスチャン・ラッセンや、心霊写真をテーマにしたプロジェクトを2012年から展開し、数々の展覧会や書籍を発表するなど、注目を集めている。

本展は心霊写真のプロジェクトから発展させた、原田にとっては初めての試みとなる映像作品とデジタルコラージュで構成。新作の映像作品は、「見届けること」や「意味を与えること」を念頭に、搬入期間中のギャラリーで十数時間にわたり観客不在のパフォーマンスを行い、その様子をノンストップで記録し作品化する。

制作の背景には、原田がここ近年、個人的にも社会的にも、不条理な人間の憎悪、暴力、嫉妬などの感情を体験/目撃してきたことがある。合理的な解釈を見出すことすら難しい、理解不能な悪意に見舞われたとき、人はつい言葉を失ってしまうが、原田は、「ある出来事について語る言葉が奪われてしまったときにこそ、その出来事をできるだけ長く『ただ見る』ことによって、新しい意味や存在理由を組み立て直すことができるのではないか」と語る。

また映像とあわせて、2019年から制作が始められたデジタルコラージュの新シリーズも展示されるほか、10月25日(金)19:00から26日(土)19:00にかけて、24時間特別上映会が行われる。上映会中は入退場自由。

タイトル

One Million Seeings

会期

2019年10月8日(火)~10月26日(土)

会場

KEN NAKAHASHI(東京都)

時間

11:00~19:00

休館日

日月曜

URL

https://kennakahashi.net/ja/exhibitions/one-million-seeings