濱田祐史の最新作であり、「C/M/Y」「R G B」に続く、色と光を考察する三部作の最後の作品となる「 K 」が東麻布・PGIで開催される。
色の三原色をテーマに、デジタルポラロイドを用い、膜面をシアン、マゼンタ、イエローに分離し、イメージと色を再構成した「C/M/Y」は、“画像/イメージとは何か”という問いに端を発し、写真における色と形を考察する作品となった。
光の三原色をテーマにした「R G B」は、制作当時に入手可能なネガフィルムを集め、実体を写さず影を撮影することで“〇〇は何色”という既成概念から鑑賞者を解放し、フィルムの再現性を最大限に生かして色を標本するような手法を用いた。
本作のタイトル「 K 」は、印刷で使用する四つの原色である、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(キー・プレート)の「K」、そして、色温度を示すケルビンの「K」である。
「当たり前に同一とされている事象の認識のズレを写真によって可視化して鑑賞者と共有すること」が、濱田作品のテーマの根底には常に置かれている。本作では色をモチーフに、そのズレを描くことに挑戦している。
濱田は「誰かの感じている色についての話は、夢の話と似ていてなかなか共有できない面白さがある。私はそう言った理解できるものと理解できないものとが同居しているものに「美しい矛盾」を感じる。」と語っている。
タイトル | 「 K 」 |
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会期 | 2019年12月12日(木)~2020年2月5日(水) |
会場 | PGI(東京都) |
時間 | 11:00~19:00(土曜は11:00〜18:00) |
休館日 | 日曜、祝日 |
イベント | 1月18日(土)16:00~:濱田祐史×小髙美穂トークイベント |
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2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。