カナダ出身でアメリカを拠点に活動する版画家、トレイシー・テンプルトンの個展「Unsettled」が2020年2月8日(土)までPOETIC SCAPEで開催中。
テンプルトンはこれまで、個人が直面する困難や変化を出発点としつつ、より大きなスケールでの文化的問題や人間が持つ普遍性について言及する作品を生み出してきた。現在の難民危機や移民問題に影響を受けて製作を開始した本作「Unsettled」では、人は誰でも自分にとっての「サンクチュアリ-安息の地-」を希求し、物理的または精神的な旅に出ることを根源的に必要としているというテンプルトンの考えが現れている。雪の降る夜空としわくちゃなシーツは、旅の不安定(Unsettled)で困難な状況を、柔らかな布や枕は、その旅路で必要な休息と夢を暗示しており、作家の問題意識は詩的な表現へと昇華されている。
展覧会ではテンプルトンが教鞭を執る米国インディアナ大学の教授であり、写真家のオサム・ジェームス・中川と共作した作品も展示される。
タイトル | 「Unsettled」 |
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会期 | 2019年12月21日(土)~2020年2月8日(土) |
会場 | POETIC SCAPE(東京都) |
時間 | 13:00~19:00 |
休館日 | 日月火曜、12月29日(日)~1月7日(火) |
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