写真と絵画を用いた独自な表現手法で知られ、海外にもコレクターが多い注目のアーティスト、城田圭介の国内美術館では初の個展「-写真はもとより PAINT, SEEING PHOTOS-」が茅ヶ崎市美術館で2月11日(火・祝)まで開催中。
城田の制作は、何気なく撮影されたスナップ写真を基点とし、その周囲に拡がっているかのような架空の風景を描き足す絵画作品や、写真上の人物をあたかも消すように人物の部分をその背景描写で埋めた写真作品、そして写真に写り込んだ人物だけを抽出し、油彩で描いた新作を発表するなど、多様な展開を示している。作品はいずれも写真をもとに制作されており、特筆すべきは、写真に写された風景や絵の具で描かれている人物が、現実的な関係性から切り離され「何も」そして「誰も」存在していないかのような一貫した静けさをまとっていること。現在、我々を取り巻く社会において、瞬く間に大量消費される写真。その膨大な情報の波に抗うがごとく、静かに佇み一心に制作する城田の姿勢特異性をもって浮かび上がる。
アーティスト・城田圭介という他者の眼差しを共有することで、見ること、感ずること、考えることを、鑑賞者一人一人が自らに問いかける機会となるだろう。
タイトル | 「城田圭介 -写真はもとより PAINT, SEEING PHOTOS-」 |
---|---|
会期 | 2019年12月14日(土)〜2020年2月11日(火・祝) |
会場 | 茅ヶ崎市美術館 展示室1~3(神奈川県) |
時間 | 10:00~17:00(入館は16:30まで) |
休廊日 | 月曜(1月13日は開館)、1月14日(火) |
観覧料 | 【一般】500円(400円)【大学生】300円(200円)*高校生以下、市内在住65歳以上の方・市内在住の障害者およびその介護者は無料/( )内は20名以上の団体料金 |
イベント | ・2月2日(日)14:00~(約45分)アーティストトーク |
URL |
2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。