蜷川実花個展「noir」が、渋谷PARCO・Meets by NADiffのWALL GALLERYで7月5日(日)まで開催中。
蜷川の写真を思うとき、まずその鮮やかな色が思い浮かぶ。そこに写っている花、人物、金魚などの対象は、こちらの感情、あるいは非現実的な世界をも喚起するような色彩を与えられている。
そんな自身の作品イメージを覆すかのように2010年に出版された写真集が、今回展示されるシリーズ「noir」。蜷川の表現する色は光を全面的に味方にし、そこから生命の豊かさや美しさというものを掴みとどめようとするが、本シリーズでは、光が当たればそこには必ず影ができる、その裏側の影を暴き出そうとしているかのよう。しかし実はこの影の存在は、これまでの蜷川の膨大な作品群にも散見することができる。表裏一体の光と影、そこには蜷川の写真を撮ることへの姿勢がよく表れている。
タイトル | 「noir」 |
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会期 | 2020年6月11日(木)~7月5日(日) |
会場 | Meets by NADiff 渋谷PARCO 4F(東京都) |
時間 | 11:30~19:30 |
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