ネルホル、横田大輔らが出展
「New Photographic Objects 写真と映像の物質性」

私たちをとりまく今日の視覚環境について、深く考えを巡らせる絶好の機会となるはず。

15 July 2020

AREA

埼玉県

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Nerhol 《Portrait of Mr. Yoshida》 2017年、インクジェット・プリント Nerhol Courtesy of YKG/Yutaka Kikutake Gallery

Nerhol 《Portrait of Mr. Yoshida》 2017年、インクジェット・プリント Nerhol Courtesy of YKG/Yutaka Kikutake Gallery

「New Photographic Objects 写真と映像の物質性」展が、埼玉県立近代美術館で9月2日(日)まで開催中。

デジタル技術が加速度的に発展し社会に浸透した現代において、写真や映像という表現形態を選んだアーティストたちは、動画像編集ソフトによる加工や合成、コピーやスキャニング、さまざまな出力方法を用いたインスタレーション、ソーシャルメディアやフォトシェアリング・プラットフォームを利用した双方向的な手法などを複合的に駆使して、その表現言語を更新し続けている。新しいテクノロジーから伝統的な手法までが広く選択可能性に開かれた状況から、写真と映像の可能性を拡張する意欲的な表現が次々に生まれるスリリングな場に、私たちは立ち会っている。

本展で紹介される4名と1組のアーティストは、こうした状況をふまえつつ、メディアの物質性を重視した独自のアプローチによってこの領野に新機 軸を打ち出している。数百枚の写真を積み重ねて切断した断面、くしゃくしゃに折りたたまれたプリントの物理的な襞、映像から立ち上がる観る行為に潜在する触覚的な要素など、彼らの作品における特徴的な物質性は、単にフェティッシュなこだわりによるものではない。各々が用いるメディアの歴史や特性、機能に鋭く分け入り、それを更新するための戦略によって獲得された性質である。

彼らの作品をラディカルな再考と更新を目指す「新しい写真的なオブジェクト」と措定し、著しい速度で変化する現代の写真表現・映像表現の一断面をとらえることがこの展覧会の狙い。それはまた、私たちをとりまく今日の視覚環境について、深く考えを巡らせる絶好の機会となるはず。

▼参加作家
滝沢広、ネルホル、牧野貴、迫鉄平、横田大輔

タイトル

「New Photographic Objects 写真と映像の物質性」

会期

2020年6月2日(火)〜9月6日(日)

会場

埼玉県立近代美術館(埼玉県)

時間

10:00~17:30(入場は閉館の30分前まで)

休館日

月曜(8月10日は開館)

観覧料

【一般】1,100円【大高生】880円

URL

https://pref.spec.ed.jp/momas/page_20200305063201

滝沢広 「AVALANCHE/SHEET/DUAL」展示風景(rin art association、2017年)© Hiroshi Takizawa Courtesy of rin art association

牧野貴 《Still in Cosmos II》(部分) 2016年、プラチナ・プリント © Takashi Makino

迫鉄平 《2014年のドローイングブック》 2018年、シングルチャンネル・ビデオ

横田大輔 「Room. Pt.1」展示風景(Guardian Garden、2019年)