『沈黙の春』の著者として知られる海洋生物学者のレイチェル・カーソンの眼差しを見つめる「センス・オブ・ワンダー もうひとつの庭へ」展が、ヴァンジ彫刻庭園美術館で10月31日(土)まで開催中。
『センス・オブ・ワンダー』は、近年より深刻化する環境問題を考える上で重要な古典『沈黙の春』の著者であるレイチェル・カーソン(1907-1964)の遺作として知られる1冊。本書は、カーソンが姪の息子ロジャーと一緒に海や山を探索した経験をもとに、自然との出会い、対話を、文学的にも美しく、誰の心にも響く言葉に書き残した貴重なテキストである。カーソンが語る「センス・オブ・ワンダー」とは、「美しいもの、未知なもの、神秘的なものに目を見はる感性」であり、自然科学の分野でよく知られた本書は、美術教育においても、インスピレーションを与え続けている。
本展ではカーソンの「センス・オブ・ワンダー」と共鳴するような作家たちとして、杉戸洋、須藤由希子、ロゼリネ・ルドヴィコ、クリスティアーネ・レーア、須田悦弘に加え、写真家として川内倫子、テリ・ワイフェンバックが参加。自然との関わり方、豊かな出会い方を、7名の作家たちの作品から紹介する。身近な世界にある「美しいもの、未知なるもの、神秘的なもの」に気づく力を持ったアーティストたちは、私たちが日々の生活のなかで見逃してしまっている世界を視覚化し、作品を通して、大切な何かを伝えようとしてくれる。
タイトル | 「センス・オブ・ワンダー もうひとつの庭へ」 |
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会期 | 2020年3月20日(金・祝)~10月31日(土) |
会場 | ヴァンジ彫刻庭園美術館(静岡県) |
時間 | 【3・9・10月】10:00~17:00【4~8月】10:00~18:00(入館は閉館の30分前まで) |
休館日 | 水曜(8月12日は開館) |
URL | https://www.clematis-no-oka.co.jp/vangi-museum/exhibitions/1201/ |
2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。