ビジュアルアーティスト・小池健輔のプロセスを、視覚ディレクター・河野未彩、メディアアーティスト・白鳥啓とともに発展させるスクロール型プロジェクト・POLE & TOTEMの展覧会「UNKNOWN」が、9月6日(日)まで西麻布・CALM & PUNK GALLERYで開催中。
小池の作品は、一枚のビンテージ写真を何も足し引きせず、カット&ペーストすることで奇想天外な視覚効果をもたらす。世界中にそのクリエイティブに魅力されるファンが存在し、SNSでも多くのフォロワーが、#singleimageprocessingなどのハッシュタグでインスピレーションを発散し、ユニークピースのため点数も限られていた。この供給と需要のアンバランスを解消するために、Tシャツを制作。小池がヨーロッパ各地で集めた5万枚以上のアーカイブの中からランダムに選ばれた、たった一枚のポートレイト写真から目・鼻・口のみを抽出した「Unknown」の肖像Tシャツが生まれた。
ECサイトでは、誰もが手に入れることができるTシャツとして「Unknown」を素材化。このベースのTシャツに連なる形で、それをリアレンジした1点物の「ユニークピース」や限定数の「スペシャルエディション」が随時アップされ、顔が連続していく。レディーメイドであり、ユニークピースにもなりうる。また、シーズンを問わず物資を無駄にせず展開できるメリットも。1つのモチーフを繰り返し使用することは、その可能性を掘りさげる一方で、目的や存在意義なども曖昧にしていく。これは、オープンソース化されたプロセスのもと、誰もが入手可能な素材で作られたものに、付加価値が存在するのかという問いを浮き彫りにするのかもしれない。
本展では、ECサイトで発表したアーカイブのほかに、多数の未発表の作品やモバイル端末を使ったAR作品も公開される。
タイトル | 「POLE & TOTEM Exhibition “UNKNOWN”」 |
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会期 | 2020年8月19日(水)~9月6日(日) |
会場 | CALM & PUNK GALLERY(東京都) |
時間 | 13:00〜19:00 |
休廊日 | 日月火曜(最終日曜のみ開廊) |
URL | http://calmandpunk.com/exhibition/pole-totem-exhibition-unknown/ |
2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。