冨永晋写真展「nine years after」が、10月20日(火)から世田谷・BANSHAN Galleryで開催される。
本展は2011年の東日本大震災後、2012年から毎年行っている展示の第9回目。
2011年3月11日、東北・関東地方を巨大地震が襲った。地震と津波の被害は想像を絶するものであった。すぐにでも行きたかったのだが、9日後ようやく福島県に撮影に向かえた。様々な状況を目の当たりにしながらの撮影であった。早いもので、あの巨大地震から9年が経過した。9年という時間の経過と共に、震災後の瓦礫が散乱した景色も次第に見当たらなくなってきた。以前は入れなかった場所、入れるようになった場所。以前とは景色が変わった所、変わらない景色。福島を撮ること、どのように見てもらうかということ。毎年展示のやり方を変えながらここまでやってきた。福島の景色は特別なのだろうか。どこかで見たことがある景色かもしれないし、もしかしたら自分の地元の景色かもしれない。それでも9年という時間は流れる。震災から9年が経過したが、まだ何も終わってはいないという事、むしろこれからどのように復興していくのかという事が大事である。今回の地震によって起きた事を、これから僕が写真を撮り続ける限り、撮影をし続けるものであろうと思うし、撮影し続けなければならないものであると思っている。-ステートメント
タイトル | 「nine years after」 |
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会期 | 2020年10月20日(火)〜11月1日(日) |
会場 | BANSHAN Gallery(東京都) |
時間 | 12:00〜19:00(最終日17:00まで) |
休廊日 | 月曜 |
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2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。