オマー・ヴィクター・ディオプ「DIASPORA」展がアニエスベー ギャラリー ブティックで11月15日(日)まで、「MASU MASU MASUGATA」展がアニエスベー渋谷店で12月4日(金)まで開催中。
オマー・ヴィクター・ディオプは、1980年セネガルの首都ダカール生まれ。現代のアフリカ社会とライフスタイルの多様性をとらえる手段として、写真とデザインを中心とした作品を制作している。セルフポートレイトシリーズ「DIASPORA」は、オマーがスペインのマラガに4カ月滞在した際に、自身が異邦人であると認識するとともに、15世紀から19世紀に制作されたバロック絵画に注目したことがきっかけで制作された。本作ではヨーロッパの著名なアフリカ人の肖像画と、現代の欧州リーグでプレーするアフリカ系のサッカー選手たちが現地で活躍する一方で、「他者」として生きることへの苦難を重ね合わせている。さらに当時ヨーロッパで生活していた自身を重ね、「語り手」であり「登場人物」であることの内包し相反する二重性を表した。アフリカ系の人々のアフリカ以外での物語を表現し、異邦人であり移民である人々に対する非難と議論、その歴史についての考え方を問う。また、ポートレイトシリーズ「MASU MASU MASUGATA」では、オマーが2019年秋に1カ月弱京都に滞在し、出町桝形商店街で働く店主たちを取材しコラージュした。今年9月に開催された「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」の作品をリプリントしての展示となる「MASU MASU MASUGATA」展
KYOTOGRAPHIEに足を運ぶことのできなかった方も、オマーの世界観に触れるチャンスとなっており、「DIASPORA」については購入することも可能。ふたつの会場を巡りながら、アートを通してアフリカの人々が背負う歴史を知る機会にして欲しい。
タイトル | 「DIASPORA」 |
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会期 | 2020年10月23日(金)~11月15日(日) |
会場 | アニエスベー ギャラリー ブティック(東京都) |
時間 | 13:30〜18:30(最終⼊館は閉館時間の30分前まで) |
休館日 | 月曜 |
URL |
タイトル | 「MASU MASU MASUGATA」 |
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会期 | 2020年10月23日(金)~12月4日(金) |
会場 | アニエスベー 渋谷店 3F(東京都) |
時間 | 11:00~20:00 |
URL |
2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。