常に革新的な表現を続ける
ヴォルフガング・ティルマンスの個展
「How does it feel?」展が開催

11 November 2020

AREA

東京都

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Clipped Tulip, 2020 © Wolfgang Tillmans, courtesy WAKO WORKS OF ART

Clipped Tulip, 2020 © Wolfgang Tillmans, courtesy WAKO WORKS OF ART

ヴォルフガング・ティルマンスによる個展「How does it feel?」展が、WAKO WORKS OF ARTで12月19日(土)まで事前オンライン予約制で開催されている。

本展では、旧作から最新作までさまざまな時期に制作された写真作品を中心に、雑誌のページやビデオ作品が展示される。ティルマンスは2018年にベンジャミン・ブリテンの合唱曲『War requiem 戦争レクイエム』の舞台美術を手掛けおり、その舞台の巡回で今年2月に訪れた台湾で撮影した作品も公開。そのうちの1点であり会場の壁にひときわ大きく展示されている「crossing the international date line」(2020年)は、国際線の機上で日付変更線を越える際に撮影された空の写真で、縦2.4メートルのプリントがクリップで直接壁に貼られている。最新のデジタルカメラを用いても消えない認識の境界、現代の高感度センサー技術の限界点を示す無数のドットは、空に浮かぶ星々と区別がつかなくなる。ティルマンスの写真は決して画面内で完結せず、私たちの暮らす広大な世界そのものへとつながっていることを感じられる作品だ。

いまなお新しいモチーフを生み出すことが可能なのかを、自問し続けて制作するティルマンス。だからだろうか、ポートレイト、風景、抽象、静物などさまざまな対象をおさめた写真からは、ありふれた一場面のようでありながら特別な魅力が感じられる。時代に揉まれながらも常に刺激的な作品を生み出し、先を走り続けるティルマンスの足跡となる本展は絶対に見逃せない。事前オンライン予約を忘れずに会場に足を運んで欲しい。

タイトル

「How does it feel?」

会期

2020年11月7日(土)〜12月19日(土)

会場

WAKO WORKS OF ART(東京都)

時間

オンライン予約制

休館日

日月曜・祝日

URL

https://www.wako-art.jp/