12 May 2021

藤岡亜弥「花のゆくえ」展、ライブ配信ありのギャラリートークも

12 May 2021

AREA

東京都

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2001 ©Aya Fujioka

2001 ©Aya Fujioka

藤岡亜弥「花のゆくえ」展が、5月30日(日)までコミュニケーションギャラリーふげん社にて開催中。

藤岡は広島生まれ・広島在住の写真家。戦後70年以上のときが経つ被爆地としての歴史といまを生きる人がゆるやかに繋がる現在の広島をスナップショットでとらえた写真集『川はゆく』(赤々舎)で、2018 年に木村伊兵衛写真賞、林忠彦賞をダブル受賞した。

本展では、藤岡亜弥が写真を始めた1990年から撮り続けている花の写真を発表。性差別やジェンダーについての議論が世界的に広がる近年、1990年代に登場した若い女性写真家たちが称された「女の子写真」という枠組みについての議論が表出した。

藤岡は、『シャッター&ラヴ』(インファス、1996年)に取り上げられ「女の子写真」と呼ばれた作家の一人。藤岡は「女の子写真」についての意見を求められたときに、上手く言葉にできなかったことが気にかかっていた。その経験をきっかけに、あの頃の自分の姿を明らかにするためには当時の写真を見返す必要があると考え、古いネガの整理を始める。その写真から浮かび上がってきたものは、かつて「女の子」と呼ばれた自分と、そこから変化していった自身の姿だった。

本展では、藤岡が写真を始めた1990年から2020年まで、無意識に撮り続けていた花の写真を拾い集め、クロニクル形式(年代順)で展示。女性の象徴ともいえる花のイメージを集め時系列に並べることで、さまざまな困難にぶつかりながら、もがき生きていく人間の姿が立ち現れる。現代社会に生きる者にとって誰もが無関係ではあり得ないジェンダーについて、一人の女性作家の変遷=「花のゆくえ」をいま一度立ち止まって考えてみたい。

また会期中5月22日(土)には、写真家・土田ヒロミをゲストに迎えたライブ配信ありのギャラリートークも開催される。

タイトル

「花のゆくえ」

日程

2021年5月6日(木)〜5月30日(日)

会場

コミュニケーションギャラリーふげん社

時間

12:00〜19:00(土日は〜18:00まで)

休廊日

月曜

URL

https://fugensha.jp/events/210506fujioka/

2020 ©︎ Aya Fujioka

2004 ©︎ Aya Fujioka

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