今、この時代に考える「人道」展、写真家・今岡昌子の視点が、10月31日(日)まで東京都写真美術館2F 西口玄関前で開催中。
本企画はジュネーブ諸条約70周年の記念に、スイスのエリゼ写真美術館(ローザンヌ)がスイス連邦外務省と共に、赤十字国際委員会(ICRC)との対話から制作された展覧会。人類愛、公平、中立、独立(Humanity, Impartiality, Neutrality and Independence)という4つの「人道」の原則を、著名な芸術家に映像や写真で抽象的に表現してもらい、戦時下にない平和な国に暮らす私たちに、助け合いや思いやりの精神を呼び起こしてもらうことが狙いだ。
今岡は1965年、神奈川県出身の写真家。社会の崩壊を思考し生命の光を探り、「再生」を主テーマに制作活動を行う。本展では「危機とカタルシス」と題し、作品を展示する。
福島原発事故やコロナ感染拡大は、紛争や災害による被害、環境問題とともにショッキングで、自身の脳裏にてそれらの問題が相補的に絡み合いました。写真制作にあたって少し時間をかけ丁寧に解釈しイメージ喚起することを意識しました。授かった生命は稀有な確率にて存在するはずですが、日常にかき消され忘れられる側面があります。社会崩壊因子のひとつが人であるならば、地球のエコシステムにより人が浄化される危機にあるともいえるでしょう。地球上に授かった生命を連帯的に守るというのは理想論に過ぎないことなのでしょうか。-作家ステートメント
タイトル | 今、この時代に考える「人道」展、写真家・今岡昌子の視点 |
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会期 | 2021年10月2日(土)~10月31日(日) |
会場 | 東京都写真美術館 2F 西口玄関前(東京都) |
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