22 November 2021

時間と共にうすれゆく震災の記憶を掬う
「東日本大震災10年 あかし testaments」展

22 November 2021

AREA

青森県

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コ・スンウク≪石の蝋燭 7≫顔料印刷(2010)© Koh Seung Wook

コ・スンウク≪石の蝋燭 7≫顔料印刷(2010)© Koh Seung Wook

4人のアーティストによるグループ展「東日本大震災10年 あかし testaments」が、2022年1月23日(日)まで青森県立美術館で開催中。

東日本大震災から10年が経った今年。被災地では道路や住宅などが整えられ、数々の伝承施設が建設されるなど「復興」が進んだ一方で、東京電力福島第1原発事故直後に出された「原子力緊急事態宣言」は現在も発令中であり、約4万人におよぶ人々がいまもなお避難生活を強いられている。未だ震災が続いていることを示すこの状況は、相次ぐ自然災害や感染症の蔓延の中で、徐々に闇に覆われていくようだ。このままでは震災による被害の現実が無かったことにされてしまうのではないか、そのような不安がいま、被災地の人々を襲っている。

参加するのは、震災をきっかけに始まった風景写真のシリーズ「UNTITLED RECORDS」を撮り続けている写真家・北島敬三、韓国・済州島出身で現代美術の最前線で活躍するコ・スンウク、出身地・沖縄を主題に映像や写真、パフォーマンスなどで作品を制作する山城知佳子、そして青森県八戸市出身で演劇・美術・批評など多方面で活動した豊島重之(故人)の4人。「あかし」とは、過去の暗闇の中に葬られつつあるもの、あるいは葬られて見えなくなったものを照らし出す光のこと。「あかし」は暗闇に光をともす「灯(あかし)」であると同時に、ひとつの事柄が確かであるよりどころを明らかにする「証(あかし)」でもある。本展では、地方と関わりをもち、見えなくなったものを可視化する表現を追求する4人のアーティストが、それぞれの作品を通して「あかし」を灯していく。時間が経つにつれて取りこぼされていく被災地の記憶を次世代に繋ぎ、いかに教訓を伝えていくか。被災地と共に生きていくために私たちは何ができるのか、災害から10年経ったいま、ぜひ会場に訪れてみて欲しい。

タイトル

「東日本大震災10年 あかし testaments」

会期

2021年10月9日(土)~2022年1月23日(日)

会場

青森県立美術館(青森県)

時間

9:30〜17:00(入館は閉館の30分まで/11月26日(金)、27日(土)、12月18日(土)は20:00まで)

休館日

12月13日(月)、12月27日(月)~12月31日(金)、2022年1月1日(土)、11日(火)

観覧料

【一般】1,500(1,300)円【高大生】1,000(800)円/中学生以下無料*( )内はWebチケット料金/Webチケットはシステム利用料等別途165円が必要/心身に障がいのある方と付添者1名は無料

URL

http://www.aomori-museum.jp/ja/exhibition/20211009/

北島敬三「UNTITLED RECORDS」より≪青森県外ヶ浜町≫、2011年、顔料印刷 © KITAJIMA KEIZO

北島敬三「UNTITLED RECORDS」より≪岩手県大船渡市≫、2011年、顔料印刷 © KITAJIMA KEIZO

豊島重之主宰モレキュラーシアター公演《Legend of Ho》(2000)上演写真 撮影:Toru Yoshida

山城知佳子展示室「継承シリーズ」他 © Chikako Yamashiro, Courtesy of Yumiko Chiba Associates 撮影:笹岡啓子

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