岡田将写真展「Microplastics」が、6月19日(日)までコミュニケーションギャラリーふげん社で開催中。
岡田は1984年、東京都出身の写真家。2005年日本写真芸術専門学校研究科を修了後、フリーランスの写真家として活動している。2018年には、日本最大級の公募写真展「キヤノン写真新世紀」にて、サンフランシスコ近代美術館写真部門の名誉キュレーター、サンドラ・フィリップスの選出で優秀賞を受賞。
本展では、新作シリーズ「Microplastics」を約40点展示。前作「無価値の価値」は、路傍の砂を顕微鏡でピントを少しずつ変えながら撮影し、数百枚のデータを合成して一枚の明瞭な画像を作り出す深度合成という手法を用いて制作されたもの。その後、環境問題に興味を抱き、直径1ミリ程度のマイクロプラスチックを撮影した続編として本シリーズの制作を始めた。
海洋に流出したプラスチックゴミが海流や紫外線の影響によって微細に砕けたマイクロプラスチックは、近年環境問題の中でも特に問題視されている。顕微鏡撮影・深度合成によって拡大されたマイクロプラスチックは、“生分解されない微細なゴミ”という厄介な存在を可視化するだけにとどまらず、まるで宝石のような、あるいは生物を思わせるとても豊かで美しい姿をわたしたちに見せてくれる。環境問題を現代美術の視点から解釈した世界観を、ぜひ会場で堪能してみては。
タイトル | 「Microplastics」 |
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日程 | 2022年6月2日(木)〜6月19日(日) |
会場 | コミュニケーションギャラリーふげん社(東京都) |
時間 | 12:00〜19:00(土日は〜18:00まで) |
休廊日 | 月曜 |
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