16 June 2022

人々がどのように死と向き合ってたくましく生きてきたかを探る「TOPコレクション メメント・モリと写真―死は何を照らし出すのか」展

16 June 2022

AREA

東京都

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マリオ・ジャコメッリ 〈やがて死がやってきてあなたをねらう〉より 1954-1968年頃 ゼラチン・シルバー・プリント Courtesy Archivio Mario Giacomelli © Rita e Simone Giacomelli 東京都写真美術館蔵

マリオ・ジャコメッリ 〈やがて死がやってきてあなたをねらう〉より 1954-1968年頃 ゼラチン・シルバー・プリント
Courtesy Archivio Mario Giacomelli © Rita e Simone Giacomelli 東京都写真美術館蔵

「TOPコレクション メメント・モリと写真―死は何を照らし出すのか」展が、6月17日(金)より東京都写真美術館 2階展示室にて開催される。

TOPコレクション展は、東京都写真美術館の36,000点あまりの収蔵品の中から珠玉の名品を紹介する展覧会。本展では「メメント・モリ(ラテン語で『死を想え』)」をテーマに、人々がどのように死と向き合ってたくましく生きてきたかを探る。

人々の日常が死と隣り合わせであることを示す警句である「メメント・モリ」は、ペストが大流行した14〜17世紀の中世キリスト教世界において、骸骨と人間が踊る様子を描いた「死の舞踏」と呼ばれるイメージと結びつき、絵画や音楽など芸術作品の題材として広く伝播した。一方で写真もまた、死を想起させるメディアとしてたびたび言及されてきている。死の図像を描いた版画作品や、19世紀以降現代までの写真作品の中から「メメント・モリ」と写真の密接な関係性を再考する本展では、困難な時代を前向きに生きるためのよすがとなる作品に出会えるかもしれない。

写真を中心に、ハンス・ホルバイン(子)、マリオ・ジャコメッリ、ロバート・キャパ、澤田教一、セバスチャン・サルガド、ウォーカー・エヴァンズ、ロバート・フランク、牛腸茂雄、ウィリアム・エグルストン、ダイアン・アーバス、ウジェーヌ・アジェ、藤原新也ら18名の作家による作品145点が展示される。

タイトル

「TOPコレクション メメント・モリと写真―死は何を照らし出すのか」

会期

2022年6月17日(金)〜9月25日(日)

会場

東京都写真美術館  2階展示室(東京都)

時間

10:00〜18:00(木金曜は20:00まで/入館は閉館の30分前まで)

休館日

月曜(月曜が祝休日の場合は開館、翌平日休館)

料金

【一般】700円【学生】560円【中高生・65歳以上】350円*オンラインによる事前予約を推奨

URL

http://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-4278.html

藤原新也《死のとき、闇にさまようか光に満ちるか心がそれを選びとる》〈メメント・モリ〉より 1972年 発色現像方式印画 東京都写真美術館蔵 © Shinya Fujiwara

ハンス・ホルバイン(子)『死の像』より《金持》(試し刷り)1523-26年頃 木版 国立西洋美術館蔵

ハンス・ホルバイン(子)『死の像』より《老人》(試し刷り)1523-26年頃 木版 国立西洋美術館蔵

ハンス・ホルバイン(子)『死の像』より《行商人》(試し刷り)1523-26年頃 木版 国立西洋美術館蔵

ロバート・キャパ《フラーガ ア ラゴン前線、スペイン 1938年11月7日》1938 年 ゼラチン・シルバー・プリント 東京都写真美術館蔵

荒木経惟〈センチメンタルな旅〉より 1971 年 ゼラチン・シルバー・プリント © Nobuyoshi Araki

ヨゼフ・スデック《身廊と下側の眺め、聖ヴィート大聖堂の新しい部分の南側》〈聖ヴィトゥス〉より 1928年 ゼラチン・シルバー・プリント 東京都写真美術館蔵

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