安永ケンタウロス写真展「宇想夢奏 ~usou m usou~」が、虎ノ門・CURATOR’S CUBEで2月4日(土)から開催される。
本作は、安永が東川町に移住して6年ののち、移住の本質的な答えを見出したひとつだという。それは、”何気ない気配とともに身を取り巻く不可思議な水の存在”だった。前作「水辺のポートレート」では、北海道を中心にまとめた川や湖、水と鑑賞者の心情を投影させる試みに挑戦し、そのときの思考の延長上に感じたことが本作のテーマとなっている。
写真を撮ること以外に水についての接点として竹尾ペーパーを通じて、人間国宝の岩野市兵衛さんの和紙に出会う機会があった。市兵衛さんの撮影に伺った際、“和紙はそれ自身を作る際に水が必要だったこと”に気付かされた。写真も本来、水にふれることで映し出される、そもそも水が必要なものだった。
今回のテーマでもある、“身の回りに存在する空気中の水”と呼応するように写真を和紙に定着させることで、とらえたい空気感をとどめることができたのではないかと思う。
タイトル | 「宇想夢奏 ~usou m usou~」 |
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会期 | 2023年2月4日(土)~2月12日(日) |
会場 | CURATOR’S CUBE(東京都) |
時間 | 12:00~19:00 |
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