新井卓の作品展「日日(にちにち)の鏡」が8月23日(水)までPGIにて開催中。
新井は、写真の原点を探る中で写真黎明期の技法、ダゲレオタイプを知り、試行錯誤の後に技術を習得。被写体に出会った時の感覚を、時間と空間を超えて見るものに生々しく伝えることのできる「小さなモニュメント」として、自身のメディアとして制作に取り組んできた。コンセプトの中で常に、社会や他者との対話、歴史に根付く個人の在り方を、作品を通して模索している。近年は活動の幅を広げ、映画制作、執筆、共同研究など学際的活動も展開。2011年から取り組んでいる〈毎日のダゲレオタイプ〉は、震災後の時間と重なりながら、新型感染症の世界的なパンデミックや、社会情勢が不安定になっていく中、連綿と続く日々を記録したシリーズである。本展では、『百の太陽/百の鏡 写真と記憶の汀』の刊行を記念し、この〈毎日のダゲレオタイプ〉の作品が展示される。『百の太陽/百の鏡 写真と記憶の汀』は、新井がコロナ禍に言葉や身体、そして私たちが住むこの現実世界と向き合い紡いだ、文章と写真による初めてのエッセイ集だ。日々を淡々と撮り続けることでしか見えない毎日の新しい景色に、新井が生み出す言葉と共に触れてみよう。
また、会期中の7月29日(土)10:00から新井卓と藤原辰史(歴史学者)のトークイベントが、8月4日(金)18:00から新井卓 x 清水裕貴(写真家)のトークイベントが開催予定。詳細はウェブサイトをチェックして。
タイトル | 「日日の鏡」 |
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会期 | 2023年7月5日(水)〜8月23日(水) |
会場 | PGI(東京都) |
時間 | 11:00~18:00 |
休館日 | 日曜・祝日、夏季休廊:8月12日(土)〜8月16日(水) |
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