石内都がスカジャンブランド「Haoru Kiryu」を営んでいることをご存じだろうか?彼女の写真作品と通ずるように、愛用していた着物や帯をジャンパー「桐ジャン」として再構築している。そのHaoru Kiryuの展示販売イベントが東京・表参道のARTS&SCIENCEが運営するスペース・WHITE BOXで開催されている。
石内は桐生生まれの横須賀育ち。自身の母親の遺品である着物を桐生でスカジャンに仕立てたことからHaoru Kiryuを始めた。スカジャンは横須賀駐留の米兵が自身のジャケットに和柄の刺繍を入れたことから発祥という。以降お土産として定着し、生産は桐生の職人が行っていた背景がある。つまり両者にとってゆかりのあるアイテムなのだ。
「かつて日本の全ての人は着物を纏い帯を締めていた。 その歴史に埋もれてしまった着物と帯をジャンパーに新しく仕立て直す。絹の繊細な光沢と豊穣な織柄、染付を十分に生かした Made in Kiryu の一着です」と石内は話す。
イベントは2月4日まで。会場では石内や森岡督行、ロバート・キャンベル、上野千鶴子らの桐ジャンも展示される。2月3・4日には、桐ジャンのオーダー相談が可能だ。着物・帯を持っている人は足を運んでみてはいかがだろうか。
タイトル | Haoru Kiryu by Ishiuchi Miyako |
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会期 | 2024年1月27日(土)〜2024年2月4日(日) |
会場 | WHITE BOX |
時間 | 11:00〜19:00 |
問い合わせ | 03-3499-7605 |