23 January 2024

写真家、ナン・ゴールディンの人生をたどる
ドキュメンタリー映画『美と殺戮のすべて』

23 January 2024

AREA

東京都

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© 2022 PARTICIPANT FILM, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

写真家、ナン・ゴールディンの映画『美と殺戮のすべて』が、2024年3月29日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、グランドシネマサンシャイン池袋ほか、全国公開する。

1970年代から80年代のドラッグ、バイオレンス、セックスなどのサブカルチャーなどを題材に、自身の身近な人々の姿を赤裸々に切り取った作品で知られているゴールディン。イギリスの現代美術雑誌『ArtReview』が毎年発表しているアート界で最も影響力のある人物ランキング「Power 100」の2023年版では、1位に選出された。

本作は、アメリカで大きな社会問題となっている「オピオイド危機」*に声をあげ、抗議活動を続けるゴールディンの姿を追いかけたローラ・ポイトラス監督によるドキュメンタリー映画だ。ゴールディン自身もオピオイド中毒に陥った経験があり、2017年に支援団体「P.A.I.N」(Prescription Addiction Intervention Now)を設立。オピオイドを普及させた製薬会社パーデュー・ファーマを所有するサックラー家から多額の寄付を受けた美術館、アートスペース、教育機関を対象に抗議活動を行い、彼らの責任を追求するため活動している。また本作は、2022年にヴェネツィア国際映画祭最高賞(金獅子賞)を受賞し、第95回アカデミー賞では長編ドキュメンタリー賞にノミネートされた。写真家であるゴールディンのキャリアを掘り下げるとともに、アーティストとして、そしてひとりの人間として「オピオイド危機」に取り組んできた彼女の足あとをたどる話題作を、どうかお見逃しなく。

 

* 「オピオイド危機」
オピオイドとは、ケシから抽出した成分やその化合物から生成された医療用鎮痛剤(医療用麻薬)で、優れた鎮痛効果のほか多幸感や抗不安作用をもたらす。1995年、米国では製薬会社パーデュー・ファーマがオピオイド系処方鎮痛剤「オキシコンチン」の承認を受け、常習性が低く安全と謳って積極的に販売。主に疼痛治療に大量に処方されるようになり、2000年頃から依存症や過剰摂取による中毒死が急増。全米で過去20年間に50万人以上が死亡し、大きな社会問題となっている。

タイトル

「美と殺戮のすべて」

公開

2024年3月29日(金)〜
新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、グランドシネマサンシャイン池袋ほかにて全国公開

URL

https://klockworx-v.com/atbatb/

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