10 June 2026

沖縄をめぐる視線の構造を問い直す、伊波リンダ個展

10 June 2026

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伊波リンダ, 「矛盾の中で眠る」, 2014, Archival pigment print

伊波リンダ, 「Design of Okinawa」, 2017, Archival pigment print

伊波リンダ, 「Design of Okinawa : Constitution of Japan Box」, 2026, Archival pigment print

伊波リンダ, 「Design of Okinawa」, 2024, Archival pigment print

東京・南麻布のMISA SHIN GALLERYにて6月20日から写真家・伊波リンダの個展「Design of Okinawa」が開催される。本展は、同日に刊行される写真集『Design of Okinawa』の出版を記念して企画されたもので、写真集収録作を中心とした約25点の写真作品と新作映像が展示される。

タイトルの「Design of Okinawa」は、沖縄の風景や文化に見られる視覚的特徴を指す言葉ではない。伊波にとってそれは、「デザインされた沖縄」と「沖縄のデザイン」という二重の意味を持つ概念である。そこには形態や色彩だけでなく、沖縄という場所に刻まれた歴史、記憶、矛盾、境界線、そして人々の関係性までもが含まれている。

本展には、代表作《矛盾の中で眠る(Sleep in Contradiction)》シリーズも出品される。伊波はかつて愛読していたアメリカの音楽雑誌を破り、その断片を沖縄の砂地に埋めて撮影した。消費されるイメージは一度解体され、沖縄の風景の中へと埋め込まれることで新たな意味を獲得する。この実践は、人にカメラを向けることができなかった時期に始まり、やがて基地問題や戦争の記憶、そしてその土地に暮らす人々の日常を撮影する現在の活動へとつながっていった。

伊波の作品が一貫して問い続けているのは、「何が前景で何が背景なのか」という視線の問題である。沖縄県立博物館・美術館主任学芸員の亀海史明は、写真集に寄せた論考のなかで、伊波作品を読み解く鍵として「図」と「地」の関係を挙げている。基地の外部から見れば異質に映る風景も、その内部では日常の一部として存在している。伊波の写真は、その固定化された視点を揺さぶりながら、沖縄に重なり合う複数の現実を浮かび上がらせる。

タイトル

伊波リンダ「Design of Okinawa」

場所

MISA SHIN GALLERY(東京都港区南麻布3-9-11パインコーストハイツ1F)

会期

6月20日(土)〜7月18日(土)

時間

12:00~19:00

休み

日・月曜日、祝日

料金

無料

URL

https://www.misashin.com/ 

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