2024年もIMAは様々なアーティストに取材しました。来日した海外アーティストや現地取材のインタビューを振り返ります。年末年始のお休みにお読みください。
“光を駆使したジョージ・ホイニンゲン=ヒューンはファッション・アート写真の先駆者” スザンヌ・ブラウンインタヴュー
1920〜40年代にファッション誌『ヴォーグ』『ヴァニティ・フェア』『ハーパーズ バザー』などのフォトグラファーとしてファッション写真、ポートレートなど数多くの作品を手掛けたジョージ・ホイニンゲン=ヒューンの日本初となる個展「Master of Elegant Simplicity:ジョージ ホイニンゲン=ヒューン写真展」が、東京・銀座のシャネル・ネクサス・ホールで開催された。同展を企画・キュレーションしたジョージ・ホイニンゲン=ヒューン・エステート・アーカイブス学芸顧問、スザンナ・ブラウンさんに話を聞いた。
https://imaonline.jp/articles/interview/George-Hoyningen-Huene/#page-1
Foam Talent受賞者アクシャイ・マハジャンに聞く“クリエイティヴィティとインド”
Foam Talent受賞者のインドを拠点とする写真家アクシャイ・マハジャン。彼の写真には、空を覆うようにそびえ立つ高層ビルや、街路に溢れる何十万人の人々といったような私たちが想像するインドの風景は見られない。しかし、そこにはポストコロニアルの都市、風景、民間伝承、神話のタペストリーを丹念に調べ、無数の「失敗した未来」を明らかにし、新たに個人的な物語を織り込んでいく姿が見られる。マハジャンの制作に向かう姿勢や情熱はどこから生まれるのだろうか。彼のインタヴューを通じてインドの現代写真シーンについて、そして改めてFoam Talentの持つ魅力を再考する。
https://imaonline.jp/articles/interview/foam-talent-AKSHA_MAHAJAN/#page-1
中国の新世代2人がシャネル・ネクサス・ホールで見せる文化の「借景」
シャネル・ネクサス・ホールで、「Borrowed Landscapes フェイイ ウェン|パン カー 二人展」が開催された。その展示空間はすみずみまで滴るようなみずみずしさで満たされていた。中国出身の新世代アーティスト、フェイイ・ウェン(Feiyi Wen)とパン・カー(Peng Ke)は、急速な経済発展を遂げた1990年代の中国で生まれ育ち、ともに海外で学び、現在もそれぞれロンドンとロサンゼルスで制作活動を営む。いずれも写真というメディアを起点に、きわめて示唆的で豊かなレイヤーを持つ作品世界を培ってきた。展示に際し、来日した2人に話を聞いた。
https://imaonline.jp/articles/interview/chanel_borrowedlandscapes/#page-1
Foam 2024受賞ヒアン・ホアンにインタヴュー“作品は個人的な物語と社会問題の交差点”
第18回Foam Paul Huf Awardがベトナム人アーティスト Hiền Hoàng(ヒアン・ホアン)に贈られることが発表された。東南アジア初のFoam Paul Huf Award受賞者となった彼女の作品は、写真から幅を広げ、映像、彫刻、パフォーマンス、インスタレーション、光、音楽など多様なメディアに拡張しながら重層的な視覚美を持っている。時に西洋文化とアジア文化の歪みの発見者であり、時に現実と想像の間の歪みを埋める調査員となり、平面の静的な瞬間から自由に流れる瞬間へと自由に動き、それらの架け橋となる活動を続けるヒアン・ホアンのバックグラウンドや制作に対する想いについて話を聞いた。
https://imaonline.jp/articles/interview/Hien_Hoang/#page-1
Minoxで撮り続けるマーク・ヴァン・デン・ブリンクにインタビュー 9月POSTで展示も
ポケットサイズのカメラMinoxは、1936年にヴァルター・ツァップによって開発され、簡単に持ち運びでき、新進気鋭のアマチュア写真家が購入できる経済的な小型カメラとして一般大衆に広まった。その革新的なデザイン、コンパクトで小型、隠しやすいという特徴は、後に冷戦中に斬新なスパイカメラとして利用された。スパイカメラには長い歴史があるが、このカメラは、堅牢なデザイン、比較的使いやすいこと、そして優れたレンズが組み合わさって、スパイ活動にも完璧な技術的発明をもたらしたと言われている。そんなカメラを30年以上もの間使い作品を作り続けているアーティスト、マーク・ヴァン・デン・ブリンク。彼のアトリエで話を伺った。
https://imaonline.jp/articles/interview/Mark_van_den_Brink/#page-1