写真という媒体の歴史の中で最も重要な写真集のひとつとして、いつの時代にも高く評価されてきた深瀬昌久の作品集『鴉』は、1986年に初版が刊行されその後ニ度復刻されているが、いずれも限定部数での発行だったこともあり直ちに完売となった。
今回の復刻版作品集『鴉 / RAVENS』では、初版のレイアウトやデザインを踏襲しつつ、新たに深瀬昌久アーカイブスのトモ・コスガによるテキストを収録。近年、トモ・コスガによって発見された深瀬の未発表作品やドローイングを多数引用しながら、知られざる深瀬の作品と人生の交差を読み解く。記憶に残る名作である本シリーズは、深瀬が妻との別離を起因とした悲しみに暮れながら故郷に向かった旅を出発点とし、1976年から1986年にかけて撮影。北海道の海岸沿いの景色を背景に、深瀬はどこか寂寥の気配を漂わせる鴉の群れを幽玄な写真に収めている。
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タイトル | 『鴉 / RAVENS』 |
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出版社 | |
価格 | 10,000円+tax |
発行年 | 2017年 |
仕様 | スリップケース入りハードカバー/263mm×263mm/136ページ |
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