冷戦の夜明け前の東西ベルリンを描く、
ミヒャエル・シュミット『WAFFENRUHE』

1987年に刊行された、東西に分かれたままのベルリンを記録した作品集が30年ぶりに再販。

30 November 2018

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WAFFENRUHE

ドイツ人フォトグラファー、ミヒャエル・シュミットの作品集『WAFFENRUHE』がWALTHER KÖNIGから刊行された。

シュミットの初期作品では客観性とかけ離れた意図的な硬質さを特徴としていたが、本書ではそれと対照的であり、都市の風景や自然の細部、ポートレートがハイコントラストのモノクロで撮影されている。豊かな情感を湛えた細部からは、シュミットの目を通じて見た東西に分かれたままのベルリンの重苦しい姿が浮かび上がってくる。

純粋なドキュメンタリー写真のテクニックを捨て、意外なイメージを組み合わせることによりベルリンの壁崩壊の直前に人々が感じていたディストピア的な人生観を表現している。本書のイメージが喚起する決裂と不在の世界は、確固とした包括的な視点を持つことに対する諦めに支配されている。

1987年にベルリンの出版社・Dirk Nishen Verlagから刊行された初版は近年まで入手困難なレアブックの一つとして古書市場では常に高額で売買されるなど、史上最も影響力のある写真集に数えられることも多い本書の30年ぶりの再販となる。

タイトル

『WAFFENRUHE』

出版社

WALTHER KÖNIG

価格

5,500円+tax

出版年

2018年

仕様

ソフトカバー/265mm×300mm/82ページ

URL

https://ja.twelve-books.com/products/waffenruhe-by-michael-schmidt

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