金玖美の写真集『EXIT』が3月29日(金)にBOOTLEGより刊行される。
1997年にマガジンハウスへ入社し、『ポパイ』や『アンアン』などで専属フォトグラファーを務めた金。2004年、同社を退社後、渡英して写真を学んでいる。
金は幼少の頃から思いを馳せたイギリスで、2004年より15年間、市井の人々と情景を撮り続けた。国境やジェンダーを越えた人々と共生しながら撮影された写真には、現実とも空想ともとれる、未視感を憶える世界が広がっている。2016年の国民投票で、英国は図らずもEUからの離脱を選択した。いわば移民を減らし、多様性を制限しようとする国家の動きによって、英国の多文化、多民族への寛容さが失われることを憂慮して、本作の発表に踏み切った。
被写体との距離感には、親密さの度合いに関わらず俯瞰的な視点が含まれている。だからこそあえて時系列に沿わずに写真を並べ、そこに宿る物語を多義性のあるものへと開放している。
さらに本書の発売を記念し、3月29日(金)よりBOOTLEG GALLERYで同名写真展を開催。本作の撮影地であるイギリスは、この作品の発表の同日、BREXIT―EU離脱へと舵を切る。
タイトル | 『EXIT』 |
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出版社 | |
価格 | 4,000円+tax |
出版年 | 2019年 |
仕様 | ハードカバー/220mm×286mm/96ページ |
URL |
2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。