南アフリカ人フォトグラファー、ガイ・ティリムの作品集『MUSEUM OF REVOLUTION』がMACKより刊行された。
本書では、ティリムがアフリカ各地の首都に赴き、長期間歩き回って撮影した作品を収録。タイトルは、モザンビークの首都マプトにある革命博物館に由来しており、そこには、ポルトガルの植民地支配からマプトが解放される様子を表現した北朝鮮のアーティストたちによるパノラマ絵画が収蔵されている。
植民地国の強大な権力によって建設された壮麗な街の通りを練り歩くリーダーと、それに続く群衆として革命のレトリックが描かれている。何度も名前を変えられたこれらの通りは、政治的、経済的、社会的な権力の趨勢を見つめた無言の証人として機能するだけでなく、過去65年もの間にアフリカの国々で行われた幾多の革命の博物館にもなっている。
ティリムがとらえたアフリカの様々な首都の通りには、アフリカのナショナリズムにはつきものの社会主義的な政策がもたらした経済の停滞とはかけ離れた新しい現実、すなわち古いものを作り変え新しいものを創造する人々のパワー、そして資本主義的な価値観が染み込んだ、新しい憧れと野心のリアリティが写し出されている。
タイトル | 『MUSEUM OF REVOLUTION』 |
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出版社 | |
価格 | 6,600円+tax |
出版年 | 2019年 |
仕様 | ハードカバー/280mm×260mm/136ページ |
URL | https://ja.twelve-books.com/collections/all/products/museum-of-revolution-by-guy-tillim |
2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。