西野壮平の作品集『WATER LINE. A STORY OF THE PO RIVER』が刊行された。本書は西野にとって2作目の写真集であり、100点以上のスナップ写真とコラージュ作品を収録する。
ピエモンテ山脈を水源に持つ全長600kmを超えるポー川は、イタリア北部の4つの州を横断して河口に広大なデルタ地帯を形成し、アドリア海に注ぐ。イタリア国内で最も長いこの川の沿岸には1,600万人の人々が暮らし、イタリアの工業と農業の生産量の3分の1以上がここに集中している。
2017年にポー川に沿って旅をした西野は何百枚もの写真を撮り、現像したイメージを切り貼りしたコラージュからひとつの巨大な絵物語を作り上げた。
さまざまな視点や言語が共存する作品の世界では、地図とジオラマが混然一体となって新たな現実を形成している。生き生きとした生命の躍動に満ち溢れたポー川のポートレイトは、 流域で出会った人々の顔、工業地帯の風景、ちらりと見える川面、都市の景観、そして川を舞台にした日々の光景から構成されている。
こうしてディテールと広い視点が結びつき、無数のイメージがちりばめられたシンフォニーが誕生した。これらの中心に存在するポー川は、あらゆる存在を受け入れる母なる川であり、同時に連綿と続く生命の流れを象徴している。
タイトル | 『WATER LINE. A STORY OF THE PO RIVER』 |
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出版社 | |
価格 | 3,900円+tax |
出版年 | 2019年 |
仕様 | ハードカバー/248mm×248mm/120ページ |
URL | https://ja.twelve-books.com/collections/all/products/water-line-by-sohei-nishino |
2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。