世紀末に発表し、見事なまでに無人となったフィクショナルな東京が話題となりベストセラーとなった中野正貴の写真集『TOKYO NOBODY』。その後も独自の視点で東京を捉えた作品の発表を続けるなど、昨今に至るまで30年間に渡り、変貌し続ける東京のポートレートを8×10の大判カメラで収めてきた。
日の出を艶やかに浴びるビル群、突如更地となった広大な土地、人情味が残るふとした街角……時代ごとの都市の多面的風景は、非日常でありながらも大切なものを思い出すだろう。
誰もいない東京の風景のほか、高度経済成長期を迎え激動の中で捉えた70年代の東京、そして、まもなく完成を迎える新国立競技場の建設地までを収録した中野の集大成である傑作が、2020年を目前に控えたいま、刊行される。
本作は中野にとって、東京に流れる時間の集積と考察であると同時に、今後の東京をインスピレーションするための誘発物としての意味合いも含んでいる。
タイトル | 『TOKYO』 |
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出版社 | |
価格 | 8,300円+tax |
出版年 | 2019年 |
仕様 | ハードカバー/223mm×295mm/160ページ |
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2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。