二つのイメージの距離感がもたらすもの、
モーテン・トルゲシュード『FOG』

コンクリートブロックと白い背景に様々な形の物体を置いた写真を併置。

26 August 2019

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FOG

ノルウェー人フォトグラファー、モーテン・トルゲシュードの作品集『FOG』がCornerkiosk pressより刊行された。

二つの写真シリーズを見開きで隣り合わせに配置した1冊。片方のページにあるのは、不思議な形の謎の物体がランドスケープのあちこちに顔を出しているシリーズ。写っているコンクリートのブロックは、形もサイズも全く同じだが、いくつかは薄れかけた迷彩模様に塗られている。位置や距離感から、これらの物体が何らかの意図、構成、あるいは論理に従って置かれたものであることが読み取れる。

もう一方のページには、白い背景に様々な形の物体を置いて撮ったシリーズが配置されている。それが実際に何かを判別できる程度は写真によって異なるが、どれも特徴的な形をしているこれらの物体は、例えば「スニーカー」であれ「円柱」であれ、ものの形そのものを明確に描写する能力を共通して持っている。

トルゲシュードはこのような物体を組み合わすことによって、実際のコンクリートの塊からは答えを導き出すことができないような問いを投げかけている。

タイトル

『FOG』

出版社

Cornerkiosk press

価格

4,800円+tax

出版年

2017年

仕様

ハードカバー/226mm×320mm/32ページ

URL

https://ja.twelve-books.com/collections/all/products/fog-by-morten-torgersrud

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