村上仁一写真集『地下鉄日記』が、roshin booksより刊行された。
本作は20年間、村上が東京の地下鉄、およびその周辺を撮り続けた作品の集大成。一日の利用者が800万人を超える大動脈が張り巡らされた巨大都市東京は、未だ混沌とした行き場の見えない時間を進んでいる。20年という時間軸で作品を見ると、そこに写っているのはあたかも漂流者のように、移動を続ける人々の姿がある。村上はその流れに逆らうことなく、一人の漂流者としての視線で世界を切り取っている。
また本書は、写真から始まり写真から終わるというコンセプトのもと表紙、見返し、本文、すべて同じ紙を使用。スナップショットのエネルギーを塊で感じることができる1冊。
タイトル | 『地下鉄日記』 |
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出版社 | roshin books |
出版年 | 2020年 |
価格 | 5,200円+tax |
仕様 | ハードカバー/222mm×306mm/144ページ |
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