Librarymanによる写真集プロジェクト「Seasons Series」の7作目、シェーン・ラヴァレット写真集『New Monuments』

アメリカ人写真家、シェーン・ラヴァレットの作品集『New Monuments』。

本作はベルギーとスウェーデンを拠点とする出版社「Libraryman」による、あるカテゴリーにあてはまるアーティストたちが1つの同じ条件のもとで1冊の本の形で表現するという季刊写真集プロジェクト「Seasons Series」の7作目（Autumn）として刊行された。季節ごとに登場する作家のセレクションとコンテンツが各々の作品を際立たせながらも、全作品集を通してサイズやページ数、デザインは統一されている。

なお、四季を用いる手法は映画監督キム・ギドクの映像作品「春夏秋冬そして春」（2013）から着想を得ている。この作品はとりわけ四季の風景の移り変わりに沿った物語の形式であり、それが主人公の成長に影響を与えているが、「Seasons Series」企画は各作品が季節の違いを感じさせつつも、シンプルかつ深遠なアイデアと、その精神性や人間の情熱を軸としている。