今夏、アートブックとシティガイドを融合させた新しい出版プロジェクト『The Artist’s Atlas: Tokyo』が刊行される。東京で活動するアーティストやクリエイターたちの視点を通して都市を読み解く一冊で、知られざる住所や風景、オリジナルの写真シリーズ、イラストを収録し、従来のガイドブックとは異なる東京の姿を提示する。
本書を企画したのは、編集者でありキュレーターのセシル・ポワンブフ=コイズミ(Cécile Poimboeuf-Koizumi)。日本人の母とフランス人の父のもと1987年に生まれ、幼少期を東京で過ごした彼女にとって、この都市は自身の想像力とアイデンティティの中心にあり続けてきたという。
これまで「東京のどこへ行けばよいのか」「何を食べるべきか」「どこを訪れるべきか」と幾度となく尋ねられてきた彼女は、その答えを自身が示すのではなく、東京を形づくるアーティストたちに委ねることを選んだ。そうして誕生したのが『The Artist’s Atlas: Tokyo』である。
本書には15組のアーティストが参加。それぞれが自身にとっての「東京の地図」を描き出し、お気に入りのカフェや書店、ギャラリー、路地裏、深夜のバー、思い出の街並みなどを紹介する。観光ガイドとしての機能を持ちながらも、むしろ東京という都市を創造的な視点から捉え直す「親密なポートレート」として構成されている点が特徴だ。
また、写真家・イラストレーターの塩川いづみによるオリジナルビジュアルも収録。写真集、アーティストブック、シティガイドの要素を横断する「ハイブリッドブック」として、都市とイメージの新たな関係性を提案している。
『The Artist’s Atlas: Tokyo』は、2026年6月30日までの期間限定で、通常価格45ユーロのところ35ユーロで予約購入を受け付けている。
参加アーティスト
木村和平、高木康行、川島小鳥、白石ちえこ、オードリー・フォンデカーヴ、池田葉子、原田直宏、奥山由之、水谷吉法、尾仲浩二、川内倫子、大西みつぐ、野村佐紀子、鈴木萌、シンティア・トルトサ・サンティステバン
