ドイツ人写真家、ウルスラ・シュルツ=ドルンブルクの作品集『Yerevan 19961997』。
作者はその長いキャリアを通じ、変化や推移という転換点を迎えた人工的な環境を記録した数々の作品を生み出してきた。1996、1997年にはアルメニアに赴き、首都エレバンを歩いて、残存するソビエト時代の建築物を視覚的なメモとして小さなポータブルカメラで残した。本書は、ドイツに戻ってからフィルムを現像し、アルメニアから持ち帰った、昔から学校で使われているノートにプリントを貼り付けていくという手法によって2001年に編集された。
アーティストブックであるオリジナルのスケッチブックを複製した本書からは、遠い昔に消えてしまった文化的人工物の歴史だけでなく、時間と空間を通り抜け、出会ったものを記録し、本を作り上げていった作者の制作の様子が伝わってくる。
タイトル | 『Yerevan 19961997』 |
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出版社 | |
出版年 | 2019年 |
価格 | 4,500円+tax |
仕様 | ソフトカバー/200mm×170mm/72ページ |
URL | https://ja.twelve-books.com/products/yerevan-1996-1997-by-ursula-schulz-dornburg |
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