22 July 2020

オンラインレヴューレポート、上田義彦キュレーション「Touch of Summer -夏の手触り」展

22 July 2020

AREA

東京都

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Touch of Summer -夏の手触り

上田義彦キュレーションによるフォトエキシビジョン「Touch of Summer -夏の手触り」のオンラインレヴューが7月20日(月)、ロロ・ピアーナ銀座店で開催された。

本展は、上田が「Touch of Summer」というタイトルで、自身の作品と若手作家たちの作品を上田の観点でキュレーションする展覧会。本開催記念として行われた本イベントでは、上田が展示作品に関して直接説明したほか、本展に作品を出展した大森めぐみ、リ・リンキョク、山口梓沙、平岡尚子の4名とトークセッションを行った。

本展は7月23日(木・祝)から開催される。

▼トークセッション内容

■上田義彦がキュレーションした視点は?
会場の印象は、とても静かで気持ちのよい空間。今回キュレーションした視点は、夏のことを思う、その記憶。感覚を表現した作品を選んだ。カンカン照りの地面の感覚、浜辺の人の声を聞きながら、思うこと。雷など、夏の記憶を呼び起こさせる、イメージできる作品です。自身の作品は、屋久島で数年前に撮影したもの。光を撮りたいと思い撮影。夏独特の光が降り注ぐ写真です。

■大森めぐみコメント
葉山の海辺で夏に撮影したもの。撮影をする中で、自身の中では「祈り」という要素を重要にしている。祈りはただ手を合わせるということではなく、目を閉じてその人のことを思い出したりするということ。写真を編集するときがその感覚に似ている。私にとって取ることは祈ることに似ていると思って撮っています。

上田:家族の作品が多い、その流れの中の1枚で、彼女の作品を見て思うことは。「愛」「愛情」がテーマと感じます。

■リ・リンキョクコメント
雨あがり、散歩にでかけたときに撮影したもの。雨上がりの光は優しく、水はホコリを洗い流し、本来のきれいな色を出してくれる。静かななかに、生命力を撮りました。

上田:彼は、人があまり見ない場所を独特な視点でとらえることができる。静かな夏の写真だが、ビビットな生命力を持った写真。

■山口梓沙コメント
写真を撮るときに思っていることは、見るという行為そのものが、操作される感覚があるが、自分の身の回りのありふれたものを、自分の生理的な身体感覚を置き去りにせずに、新しく見つめなおすみたいなそういう気持ちで写真を撮っている。

上田:大好きな写真。手がのびやか、腕がのびやか。写真は言葉にするのが難しいが、気持ちいい。若さ。ビビットな若さを感じる。また、蚊取り線香は、日本の夏。新しい蚊取り線香の写真。不思議な魅力がある。

■平岡尚子コメント
友人と神奈川県の山奥にいき、偶然見つけた川で撮影したもの。友人がただただ、川の水を楽しんで感触を確かめたり、顔に水を浴びたりとか、その瞬間水を確かめている彼女が美しかったからシャッターをきった1枚。

上田:まつ毛に夏の光がとまっている。まぶしい夏がまつ毛にとまっていて、その瞬間が撮影されている。印象的な写真。

タイトル

「Touch of Summer -夏の手触り」

会期

2020723日(木・祝)~816日(日)

会場

ロロ・ピアーナ銀座店 4F(東京都)

時間

11:00~19:00

URL

https://jp.loropiana.com/ja/Ginza-Store

大森めぐみ

リ・リンキョク

山口梓沙

平岡尚子

2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。

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