31 August 2020

「オノデラユキ FROM Where」
作家自身が厳選した15点を一堂に展示

31 August 2020

AREA

東京都

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「古着のポートレート No.1」1994 年 ゼラチンシルバープリント 115×115cm

「古着のポートレート No.1」1994 年 ゼラチンシルバープリント 115×115cm

「オノデラユキ FROM Where」展が、9月8日(火)からTHE GINZA SPACEで開催される。

1993年に渡仏したオノデラは、1995年に発表した「古着のポートレート」シリーズで注目を集め、以来、写真表現の可能性と領域を拡張する実験的な作品を次々と手掛けてきた。

「古着のポートレート」は、クリスチャン・ボルタンスキーの個展「Dispersion(離散)」(1993年)で展示されていた古着を10フラン払って袋一杯持ち帰り、モンマルトルのアパルトマンから見える空を背景に撮影した作品。生と死、ファッションと身体、個人のアイデンティティとコミュニティの歴史など、さまざまな文脈からの解釈が可能で、オノデラの多義的な制作の出発点となった記念碑的作品だ。

世界各国の美術館に収蔵されている「古着のポートレート」だが、本展では初出より四半世紀の節目に、全52作品のうちオノデラ自身が厳選した15点を一堂に展示し、そのタイムレスな価値を問い直す。瞬時に情報が消費されていくデジタル社会において、ときを経ても色あせない物の存在価値を再確認する試みとなる。また、暗闇で2台のカメラを向かい合わせ、被写体である片方のカメラのフラッシュ光だけで撮影した「camera」(1997年)も合わせて展示。高低差のあるザ・ギンザ スペースの空間的特徴を活かし、写真が生まれる瞬間とタイムレスな存在に昇華した瞬間を対比して見せる、空間構成も見どころのひとつ。

なお、共同開催となる新宿・ユミコチバアソシエイツでは、オノデラの最新作を展示。オノデラの出発点と、25年のときを経た現在とを同時に鑑賞できる稀有な機会となる。こちらは10月10日(土)まで。

タイトル

「オノデラユキ FROM Where」

 
会期

2020年9月8日(火)〜11月29日(日)

会場

THE GINZA SPACE(東京都)

時間

11:00~19:00

休館日

9月14日(月)、10月19日(月)、11月16日(月)

URL

https://www.company.theginza.co.jp/space/

2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。

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