インディペンデントキュレーター、写真評論家として第一線で活躍するシャーロット・コットンによる『現代写真論』は、現代写真のバイブルとして読まれているIMA読者の方も多いはず。 テクノロジーの進歩によって誰もが写真家になり、ソーシャルメディアを介して世界中に向けて作品を発表できるようになったことで、アート写真のあり方も大きく変化した2000年代を代表する一冊である。
連載「続・現代写真論」(IMA vol.0〜4)
雑誌『IMA』では、『現代写真論』の初版が刊行された2004年(日本版は晶文社より2010年に刊行)から8年を経て、連載「続・現代写真論」を5回にわたり掲載。アナログVSデジタルといった二元論ではなく、既存の価値観にもとらわれず、柔軟な視点で多角的にポストデジタル時代における写真表現を追求した。二次元と三次元を行き来する彫刻的な写真、デジタル技術を用いた新たな技法、写真家、ギャラリー、美術館、そして鑑賞者の関係性の変化などを、さまざまな事例を挙げながら深く掘り下げている。
連載「PHOTOGRAPHERS’ FILE」(IMA vol.5〜8)
「続・現代写真論」の後は、「PHOTOGRAPHERS’ FILE」というタイトルで新連載がスタートした。写真表現を拡張した4人の気鋭の写真家(マックス・ピンカース、ハナ・ウィタカー、ケイト・ステイシュー、マット・リップス)をひとりずつ紹介し、前衛的なアプローチや想像力の源泉を紐解いた。
時代を読み解くコットンの鋭い視点をあらためて再読し、世界が激変した2020年以降の写真表現を考察するきっかけにしてみてはどうだろうか?
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