西村はある日、明治神宮の祭事で郷土芸能に出会い、美しい装いと力強い舞いに強烈に魅せられました。以後3年半にわたって日本各地の祭事に赴き、その土地で綿々と受け継がれてきた郷土芸能を追い続け、49団体を撮影しました。津和野弥栄神社(島根県)の鷺舞、市川(佐賀県)の天衝舞浮立(てんつくまいふりゅう)、沖縄県宮古島のパーントゥ…。それらの演者の姿を黒幕の前で撮ることで、神聖さとともに猛々しい躍動感が写真にとらえられています。
本展は広告写真や雑誌で活動を続けてきた西村の初個展となり、写真集『The Folk』(リトルモア)から約20点の作品を展示いたします。ぜひご高覧ください。
【日本の民俗芸能】
地域社会で伝承されるその土地の祭礼や行事で行う芸能(演劇、舞踏、音楽など)。全国に数万件ともいわれるほど分布しており、それぞれの地域性を表すかのような踊り方や装束がある。能、文楽、歌舞伎などのルーツにあたるものであることは、意外と知られていない。
協力:フレームマン
会期 | 2016年3月3日(木)~4月2日(土) |
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会場 | |
時間 | 11:00~19:00 |
休館日 | 日月曜・祝日 |
観覧料 | 無料 |
イベント |
西村裕介|Sohei Nishino
東京都生まれ。カリフォルニア州立大学ロングビーチ校にて映画学科を専攻。撮影現場で映画作りに携わった後、同州アートセンターカレッジ・オブ・デザインに編入し写真学科を専攻。入学を同じくして広告カメラマンのアシスタントを経験。同校にて学士号を取得後、ニューヨークに拠点を移し、カメラマンとして雑誌や広告で活躍。2009年に日本へ帰国。