25 April 2026

大西みつぐ×ジョン・サイパル二人展“いつもの街角”に宿る視線の差異と共鳴

25 April 2026

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東京・小伝馬町のMONO GRAPHY Camera & Artにて、大西みつぐとジョン・サイパルによる合同写真展「EVERYDAY CORNER」が4月30日から5月17日まで開催される。長年にわたり東京の街を撮り続けてきた両者にとって、本展は初の二人展となる。

大西は東京下町や湾岸地域の人々と風景を半世紀近くにわたり記録してきた写真家。都市の変化を内側から見つめてきた。一方、アメリカ出身のサイパルは、日本の写真文化への関心を背景に来日し、東京の日常を俯瞰的な視点から捉えてきた。異なる出自を持ちながらも、両者はストリートスナップという実践を共有し、20年以上にわたる交流を続けている。

本展のタイトル「EVERYDAY CORNER」は、彼らが撮影を続けてきた“いつもの街角”を指す。展示準備の過程で写真を持ち寄った際、両者の撮影場所が驚くほど重なっていたことが、この名称の契機となったという。東京の東側——桑原甲子雄や木村伊兵衛、荒木経惟といった写真家たちが歩いたエリアに連なる場所で、二人はそれぞれの視線を通して都市を捉え続けている。

興味深いのは、同じ場所を撮りながらも、そこに現れる像の差異だ。大西の写真が土地に根差した記憶や情緒を内包するのに対し、サイパルの視線は距離を保ちながら都市の断片を切り取る。その差異は、内側と外側、経験と観察といった対比を浮かび上がらせる一方で、日常の瞬間に対する鋭い感受性という点で両者は共鳴する。

本展はまた、変化し続ける都市においてスナップ写真を撮り続けることの意味を問いかける。再開発が進む東京の中で、街角という最小単位の風景を繰り返し記録する行為は、時間の蓄積そのものを可視化する試みでもある。

会場では両作家の写真集やオリジナルプリントも販売されるほか、5月10日にはフォトウォーク(先着20名10:00~15:00、5500円)とギャラリートーク(先着10名17:30~19:00、550円)も予定されている。二つの視線が交差することで、見慣れた街の輪郭はどのように変わるのか。

タイトル

EVERYDAY CORNER

場所

MONO GRAPHY Camera & Art(東京都中央区日本橋小伝馬町17-5 7ビル2F)

会期

4月30日(木)~5月17日(日)

時間

12:00~19:00(日曜日17:00まで)

休み

月~水曜日

料金

無料

URL

https://www.monography.shop/ 

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