恵比寿の書店・POSTを訪ねると、フランス人写真家のフランソワ・アラールの個展「Saul Leiter」が開催されていました。その名の示す通り、Bunkamuraでの個展が話題を呼んだ写真家ソール・ライターを主題とし、ライターが生前55年以上住居兼アトリエとしていたアパートメントをアラールが撮影したシリーズとのこと。
ストックホルムとパリを拠点にする出版社・LIBRARYMANによって一冊の本としてまとめられ、日本でのリリースの機会に開かれた本展は、スペシャルエディションに含まれるプリントによって構成されていました。会場であるPOSTにもあっていましたし、写真集と展示の両方を比べて楽しめるのも見所でした。
また、リチャード・アヴェドンやサイ・トゥオンブリーなど、さまざまなアーティストのアトリエや有名建築などを撮ってきたアラールの作品集を集めたコーナーもあり、アラールの視点をよく理解することができ、より深く展示作品に入り込む手助けになりました。本展は、10月29日(日)まで。
さらに、10月28日(土)には、ソール・ライターについてより深く知りたい方にオススメなイベント「ソール・ライターの部屋」が原宿・VACANTで開催されます。こちらも本書の刊行記念として開かれ、ライターのドキュメンタリー映画『写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと』が昼と夜の部、2回上映されます。夜の部では、映画の日本語字幕を担当された米文学者で翻訳家の柴田元幸さんのトークもあるとのこと!さまざまな視点で、伝説の写真家の痕跡を辿ってみてはいかがでしょうか?
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