アメリカ・ヴァージニア州出身のフォトグラファー、モーガン・アシュコムの作品集がMACKより刊行された。
アメリカ南部のHoy’s Forkという小さな町を舞台とした本作は、作者が片田舎で過ごした幼少期の記憶をもとに、写真、タイプライターで打った手紙、手書きの地図などを組み合わせ、不吉な雰囲気に満ちたある土地に関する想像上の物語を作り出したもの。
その町と周囲に広がる森林を巡る旅に見る者を導き、身寄りのない人々を登場させ、過去に何かがあったことを示唆するシーンを次々と描き出していく。
同書で展開される断片的な物語の節々には、「Center for Epigenetics and Wellness of the Spirit」という機関の“ユージーン”たる人物から「モーガンによるDNA解析の要請」に対する4つの返信が挟み込まれている。
この奇妙な世界の背後にある謎を解き明かすヒントを写真から、テキストから見出していくミステリアスな一冊。
タイトル | 『WHAT THE LIVING CARRY』 |
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出版社 | |
価格 | 6,000円+tax |
発行年 | 2017年 |
仕様 | ハードカバー/216mm×292mm/144ページ |
URL | https://twelve-books.com/products/what-the-living-carry-by-morgan-ashcom |
2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。