ファッションとアートを交差するレーベル・PUGMENTの新作コレクション

「立体化する写真」をテーマとする『IMA』最新号でもフィーチャーしているPUGMENTは、いま最も注目を集める東京発のファッションレーベルのひとつ。

本誌では、インターネット上の広告写真を集め、それらをターポリンなどに出力することで、イメージの中にあった服を再度立体化して組み合わせた2018年春夏のコレクションを掲載している。そのほかにも、路上に落ちている衣服の写真を撮り、ディティールをプリントした「MAGNETIC DRESS」や、古着のミリタリーウェアを燃やした灰で作られた「IMAGE」など、映像や写真、パフォーマンスといったさまざまな手法を用いて衣服と人・都市・ 社会との関係性を抽出しコレクションを制作、発表してきた。

この春発表となる2018年秋冬コレクション「1XXX-2018-2XXX」は、人間のいない世界で、意思や感情を持った「ファッション」が「服」を欲するというSFストーリーをもとに展開する。日本服飾史や現代の日常着についてのリサーチをし、集まった写真や資料をスタイリスト小山田孝司と共同でスタイリングしてコレクションを作り、展示会や展覧会を通してストーリーを構築する。

会場となるのはKAYOKOYUKI、UTRECHT、N ID / N ID A DEUX。アートギャラリー、書店、セレクトショップの3カ所で開催され、複数の場所、複数のジャンル、複数の流通形式を横断したプロジェクトとなる。3月3日（土）にはKAYOKOYUKIに隣接するアートギャラリー・駒込倉庫にてファッションショーも行われる。また、本年春には、出版社Newfaveより、コレクションをまとめたアートブックを出版予定とのこと。