社会の中で取るに足らないとされているにもかかわらず、広く認知されているモチーフを取り上げ、議論喚起型の問題を提起する作品で知られる美術家・原田裕規の個展「心霊写真/ニュージャージー」が、4月8日(日)までKanzan Galleryで開催中。
原田が2012年に行った「心霊写真」展、そして2017年に行った「作者不詳」展に続く「写真シリーズ」の総集編に位置付けられている本展。それぞれ異なるタイムラインに属するふたつの展示が並走するように、全体は「心霊写真編」と「ニュージャージー編」で構成され、イメージの周りを囲い込むふたつの時間を往来するような体験が得られる。
「心霊写真編」では、原田がさまざまな場所で発見した心霊写真が、その手法自体を「ひけらかす」ように展示。「ニュージャージー編」では、原田がニュージャージーに赴いて撮影した写真を自ら発見したものと思い込み、撮影者の気持ちを想像して書いた「通信」を添えることによって「架空の作者」を立ち上げることが試みられている。
本展の開催にあわせて、作家にとっては初となる写真集作品も会場で発表・予約販売される。
タイトル | 「心霊写真/ニュージャージー」 |
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会期 | 2018年3月9日(金)〜4月8日(日) |
会場 | Kanzan Gallery(東京都) |
時間 | 12:00〜19:30(日曜は17:00まで) |
休館日 | 月曜 |
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