写真黎明期の技法であるダゲレオタイプを使って表現する数少ない写真家・新井卓による展覧会「Imago/イマーゴー」が麻布・PGIで10月18日(金)まで開催中。
本展は2016年より取り組んでいるプロジェクト「明日の歴史」が展示される。「明日の歴史」は“わたしたちは未来を予測することができるか”という単純な疑問から出発した、若者のダゲレオタイプ・ポートレートと、聴き取りによるシリーズである。
ダゲレオタイプは感度が低いために、通常の撮影では数秒以上の長時間露光が必要となるが、このプロジェクトではそれを避けるために数万ワットセカンドの大光量ストロボを使用。これまでの新井の作品は、常に内なる不確かさと向き合ってきたが、本作では、むしろ研ぎ澄まされた精緻な像に挑戦している。
被写体として撮影に参加してくれる若者を探し、インタビューを行い、撮影をする、という繰り返しの中で生まれてきた肖像群は、作品の前で、耳を澄まし、見つめることを追体験する私たちに、あるひとつの未来の形を垣間見せてくれるだろう。
タイトル | 「Imago/イマーゴー」 |
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会期 | 2019年8月30日(金)~10月18日(金) |
会場 | PGI(東京都) |
時間 | 11:00~19:00(土曜は18:00まで) |
休館日 | 日曜、祝日 |
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