山上新平「The Disintegration Loops」展が中目黒・POETIC SCAPEで9月14日(土)より開催。本展では山下が、山に分け入り撮影した木々のカラー写真、約25点を公開する。
22歳の頃から先天性の感受性障害からくる精神疾患に襲われ、次第に周りの世界から距離を置かざるを得ない状況に追い込まれた山上は、写真を通じて、被写体から生きる力を与えられる事に気付く。その後、山中でのモノクロ作品を6年かけて制作。これ以降、作品は豊かな色彩と光を獲得していく。その後生まれたカラー作品が、本作「The Disintegration Loops」だ。
タイトルはアメリカの音楽家、ウィリアム・バシンスキーのアルバムから取られている。“崩壊のループ”という意味のタイトルは、被写体である木々の生と死が、無数のレイヤーとしてオーバーラップしつつ、無限に繰り返される様をよく表している。
山上が自分の作品の良し悪しを判断する基準は「見られることに耐える強度」。自分の弱さと向き合い、孤独を味方につけつつも、こわばりがちな身体を緩め、「脱力したまなざし」をもって対象をとらえた写真から放たれる光は、たしかな強度をともない見る者の心の奥底に到達するだろう。
また、選書家・幅允孝を招いたクロストークや、夜にゆっくり作品を鑑賞できるナイト・ギャラリーといったイベントも開催される。なお同時期にはCandle Cafe & Laboratory 12にて山下の作品展「Refined black」も行われる。
タイトル | 「The Disintegration Loops」 |
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会期 | 2019年9月14日(土)~10月19日(土) |
会場 | POETIC SCAPE(東京都) |
時間 | 13:00~19:00 |
休館日 | 日~火曜 |
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