毎年最も重要なフォトブックフェスティバルのひとつとして国際的な注目を集める、カッセル・フォトブックフェスティバルがドイツ、カッセルにて5月31日(木)から6月3日(日)まで行われる。
フェスティバルと同時開催されるカッセル・ダミーアワードは、国内外から集められた未発表の写真集の中から、最も優れた作品を決定するコンペティション。今年は、最終候補作品53冊の作品全てが展示され、そのうち3名に賞が与えられる予定だ。最優秀作品は、出版社・Verlag Kettlerにより出版され、世界中に流通される。
今年で10周年を迎えるカッセル・フォトブックフェスティバル。そのプログラムは、いつにも増して充実している。
アーティストトークには、スウェーデンを代表する写真家アンダース・ピーターセン、フランス『The Eyes Magazine』の編集長レミ・コワニエ、中国Jiazazhi Press代表のヤンヨーなどが招かれている。近代写真や写真集出版シーンを牽引してきた彼らのトークに注目だ。
そして、今年このフェアで個展を開くのは、オランダの写真家ダナ・ルクセンブグ。22年間にわたるプロジェクト「Imperial Courts (朝廷)」(1993-2015)で彼女は、ロサンゼルス中南部の小さなコミュニティを追い続けた。美しい白黒写真に映るのは、娘が母に、息子が祖父になる姿、そして親、隣人、友人が静かに死を迎える姿。時の経過と共に変わりゆくコミュニティと、ルクセンブルグと住民の親密な関係が映し出されたこのシリーズは、昨年Deutsche Börse Photography Foundation Prizeを受賞している。
タイトル | 「カッセル・フォトブックフェスティバル」 |
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会期 | 2018年5月31日(木)〜6月3日(日) |
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