Haruka Fujita

注目作家の作品を毎日配信!第124弾は藤田はるか

「torikumo」
タイトルである「torikumo」は、季語の「鳥雲に入る」に由来しており、春に北方に帰る渡り鳥が雲間はるかに見えなくなることである。いま目の前にあるものごとは、どこから来てどこへいくのか。絵画や創作物にとらえられた被写体もいずれ土に還る。残された絵は、一体どこへ辿り着くのだろうか。そんな疑問から生まれた本作は、襖絵や屏風に描かれてきた花鳥風月を写真で表現しているシリーズである。画材屋で譲り受けた金箔と銀箔貼りの襖を撮影し、それをプリントした印画紙を下地として、花や木、鳥など厳しくも美しい自然や動物の被写体を古い4×5のフィルムで撮影し、その印画紙に重ねてプリントするという手法で制作している。

「いくつもの音のない川」
2011年と2012年の2年間で撮影した、故郷・仙台そして東北の風景をまとめたシリーズ。東北を出発点に撮影の旅に出た藤田は、古い家系図をたどりながら最終的にロシアへと渡っていた。しかし、旅の終わりに起こった震災をきっかけに、藤田は改めて故郷に目を向けることになった。忘れてはならない出来事を背景に、まぶしいほどの新緑と、美しい花々の強さをとらえている。そこに写る自然は、何百年も昔から、その土地を築いてきた東北の人々の強さにも似てみえる。そしてそれは、いま在る土地の記憶なのだと気づかされる。

藤田はるか/torikumo

藤田はるか/torikumo

藤田はるか/torikumo

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藤田はるか/いくつもの音のない川

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from series of torikumo

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作品集名: torikumo   いくつもの音のない川  

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