国内外の美術学術誌や企画展カタログに、同時代の日本や英米の現代美術の潮流、作家について論文を寄稿している美術評論家・松井みどりを講師に迎え、全7回の連続講義を行います。
本講義のタイトルにもなっている1960年代は、写真や美術、ダンスにおいて、新しい「前衛」の意識と方法が生まれた「コンテンポラリー」の原点ともいえる時代です。その時代に活躍した中平卓馬、森山大道、菅木志雄ら日本の前衛作家と、ジョン・ケージ、イボンヌ・レイナーらの言葉と作品をたどりながら、彼らが共有していた問題意識や方法を少しでも明らかにし、そこから現代の芸術観賞、批評、実践に生かせる思考を拾いあげていきます。60年代の前衛作家が抱いた現象世界との出会いや、日常の刷新と変革という理想の原点に立ち戻り、そこから自分自身の思考や行動の糧を見出す、そのための一歩を踏み出すことの一助となることを目指します。
写真や美術を学んでいる方、ご興味のある方だけでなく、広く身体表現にご興味のある方のご参加をお待ちしております。
*第5回(8月2日~)以降の単発受講申し込み受付中!各回の講義内容はこちら
日程 | 2016年7月19日(火)、21日(木)、26日(火)、28日(木)、8月2日(火)、4日(木)、9日(火)*全7回 |
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会場 | |
時間 | 19:30~21:00 |
料金 | 18,000円+tax |
定員 | 50名 |
URL |
松井みどり|Midori Matsui
美術評論家。東京大学大学院英米文学博士課程満期退学、プリンストン大学より比較文学の博士号取得。国内外の美術学術誌や企画展カタログに同時代の日本や英米の現代美術の潮流や作家について論文を寄稿。多摩美術大学非常勤講師。