石内都は、1979年に『APARTMENT』で第4回木村伊兵衛写真賞を受賞。2007年から現在も続けている、原爆で亡くなった人々の遺品を撮影した『ひろしま』シリーズは国際的に評価されており、近年は国内外の美術館やギャラリーで個展を多数開催している。
2012年、石内はメキシコシティにあるフリーダ・カーロ博物館からの依頼で、メキシコを代表する画家フリーダ・カーロの遺品を3週間にわたり撮影。本展では、フリーダの生家でもある“青い家”と呼ばれる博物館で、フリーダが身に着けていたコルセットや衣服、靴、指輪などの遺品を石内が自然光の中で撮影した「Frida by Ishiuchi」、「Frida 愛と痛み」シリーズより31点を展示する。
フリーダのシリーズ作品は 2013年11月に「PARIS PHOTO」で初公開され、メキシコの出版社・RMより写真集を発売。2015年にはマイケル・ホッペン・ギャラリーで初の大規模な展示を行い、日本では石内のメキシコでの撮影過程に密着したドキュメンタリー映画『フリーダ・カーロの遺品 ―石内都、織るように』が話題を呼んだ。
本展に合わせ、未発表の写真を中心とした写真集『フリーダ 愛と痛み』(岩波書店)と、石内の写真とエッセイを収めた『写真関係』(筑摩書房)が刊行。またドキュメンタリー映画『フリーダ・カーロの遺品 ―石内都、織るように』が東京と大阪で再上映される。
会期 | 2016年6月28日(火)~8月21日(日) |
---|---|
会場 | |
時間 | 11:00~19:00(日・祝日:11:00~18:00) |
URL |
関連書籍
2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。