写真やビデオの撮影と建築やジオラマの制作を交互に繰り返しながら、それらが織りなす異次元的な世界観を発表し続けている尾形一郎 尾形優の個展「UNMANNED」が、3月31日(土)までタカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルムで開催されている。
本展では、作家が少年期より収集した世界各国の鉄道模型および建物や工場のプラモデルを用い、縦横無尽に線路が張り巡らされた仮想都市を形成し、その緻密に構成された都市の夜の眺めを小型カメラで撮影した2種の映像から成る作品を展示。
走行する機関車からジオラマの街を撮影した具象的な映像と、列車の光のみを追って撮影された抽象的な映像の2本で構成される本作は、自動運転の電車、自動放送のアナウンス、車載カメラによる自動撮影という、なるべく人間の手を介さない方法で制作されている。
列車が具象空間と抽象空間を走るように、具体化と抽象化を行き来する人間の脳の回路をイメージして制作されたふたつの映像は、記憶に在るリアリティとフィクションとの狭間へと鑑賞者の意識を誘う。
タイトル | 「UNMANNED」 |
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会期 | 2018年2月24日(土)〜3月31日(土) |
会場 | |
時間 | 11:00〜19:00 |
休館日 | 日月曜、祝日 |
URL |
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