苅部太郎個展「Regarding the Shadows of Others」が、12月14日(土)から福岡・LIBRIS KOBACOで開催中。
社会的現実に基づき、自他の境界の揺らぎや、他者の影を直接的・間接的に目撃する意味を問いながら制作を展開してきた苅部太郎。本展は、紛争・災害現場などで取材してきた報道写真家としての作家自身の実体験を踏まえつつ、公共と私が交わる領域の作品群で構成される。
本展で展示されるのは、ロヒンギャ難民が行方不明の家族を探すさまを形にすると同時に、鑑賞者の直接的な介入行為を問う「Letters to You」(2018)、恣意的なメディアに切り取られる前の世界の偶有性と解像度に言及した「INCIDENTS(偶景)」(2018)、そして硫黄島の戦闘現場を科学捜査の手法で撮影した新作「Luminescence」(2019)を加えた、リアリティとアクチュアリティの関係性を探る3つのシリーズ。スーザン・ソンタグの『他者の苦痛へのまなざし』を参照したタイトルがつけられた本展では、他者の「影」を巡る物語が展開される。
タイトル | 「Regarding the Shadows of Others」 |
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会期 | 2019年12月14日(土)~2020年1月31日(金) |
会場 | LIBRIS KOBACO(福岡県) |
時間 | 13:00~18:00 |
休廊日 | 火水曜、年末年始(12月29日~1月4日) |
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